今回はインドミトゥスのネクロン オーヴァーロードを塗ってみました。頭部をヴォイドサイズ装備のものと変えていますが、ドジッてうつむき加減になってしまいました。あと、思いつきでいつもと違う塗り方をしたので他のモデルとの統一性を損ないましたが、ドンマイ。
“ボス・シルキーブラック”アリテカーフェです。逆光のせいもありますが、こうして見るとちょっと地味ですね。
『・・・・・凶暴なるカーフェイン王朝にはネメソール・テラカーフェをはじめとする侮りがたい軍事指揮官が多数存在する(もちろん、そこにはファエロンであるネスカーフェ自身も含まれる)。その中でも、オーヴァーロード・アリテカーフェはいささか変わった経歴の持ち主である。
アリテカーフェは元の名をティリメンドヤといい、エドマクフ王朝の副王であった。ネクロンの王朝は彼奴らの野蛮さと未熟さに相応しく、王たるファエロンへの極端な中央集権体制である(一方、我らが帝国ではすべての臣民が自発的にすべての権利を偉大なる皇帝陛下と輔弼の臣たちに捧げ奉っているのであるから、まことに洗練されたシステムである!!)。
しかしながら、このエドマクフ王朝では何故かファエロン・ミトゥクニの他に副王なる位階が存在したようである。
ファエロン・ミトゥクニは在任中にお忍びで王権惑星ミトの各地を回り、不正を働く役人たちを見つけては成敗していたという伝説が残っている。もっとも、実際にはファエロンとしていろいろやらかしていたようで、
成敗する側より、むしろされる側だったというのは割と知られた話である。
そのミトゥクニ最大のやらかしがカーフェイン王朝との戦争であり、彼の最後の事績となった。
ネクロンどもが「大いなる眠り」と呼ぶ永き惰眠から醒めたミトゥクニは、副王ティリメンドヤたちの諫めに耳も貸さず隣接するカーフェイン王朝に戦争を仕掛け、返り討ちに遭って成敗・・・もとい、討伐されたのである。
戦況不利にも関わらずミトゥクニが徹底抗戦を続けたため、その死後に降伏したエドマクフ王朝は完全に解体され、臣民も各地に送られてしまったと言う。副王ティリメンドヤも貴族としての地位こそ保たれたが、所領を与えられずただ軍事指揮官としてこき使われる日々であった。
ある時、ティリメンドヤがファエロン・ネスカーフェにエドマクフ王朝再興の許可を求めたところ、ネスカーフェは次のように答えたと伝わっている。
〈 ・・・よかろう。ただし、条件がある。今後、そなたが戦場で自ら敵を1体屠るごとにエドマクフの旧民をひとり返してやる。もちろん、それ以外に功績を挙げればそれも加味しよう。自らの腕で王朝を取り返して見せるが良い。
あと、
それまでお前の名前はアリテカーフェな 〉
何だか上手いこと首輪を着けられてしまった気もするが、それでも奴はこの条件を呑んだ。
そして、この日からティリメンドヤ改めアリテカーフェの、エドマクフ再興の戦いが始まった。奴は指揮官として命令を下す傍ら、自ら切り込み隊長として白刃を振るい暴れ回る。射撃を重視するカーフェイン王朝にあってその戦い方は異質であり、まるでスコーペク・ロードかノヴォク王朝のロードを見るようだと評されている。
一方、我らが帝国軍の兵士の間では、アリテカーフェの蛮勇と外見(絹のような光沢のある黒)を指して
“ボス・シルキーブラック”と呼んでいると言う・・・・・』
永眠書房刊 櫓太義理満[ろぶと・ぎりまん]著
『人生楽ありゃどんぐりこ お池にはまってさあ大変』より抜粋.
???「静まれぃ!静まれーぃ!この紋章が目に・・・・静まれーぃ!皆の者、静まれっ!静まれーぃ!」侍従長であるロイヤルワーデンのウカリハチが、オーヴァーロードである自身の参戦を告げる口上を聞きながら、アリテカーフェは居並ぶ敵を傲岸に見下ろした。ウカリハチの増幅された声は眼下で行われている苛烈な騒音の中で鳴り響いていた。
ウカリ「この御方をどなたと・・・・静まれーぃ!ええぃ!静まれっ!静まれーぃ!」敵は、再びネクロンの戦列を押し破ろうと試みている。それらの青き鎧を身に纏った者たちは、人間族の中でも最高の兵士たちであるという。だが彼は、その兵らから一切の感銘を受けていなかった。
ウカリ「さきの副王、ミトの御・・・・し、静まれーぃ!皆の者、静まれーぃ!」そうする間にも、アリテカーフェに預けられたカーフェイン朝の精鋭たちは人間どもに接近しつつあるのだった。スカラベとウォリアーの大群が敵の足止めをしている間に、僚将テスラカーフェの射撃部隊が・・・・・
ウカリ「ミト・・・・ミトの・・・・静まれーぃ!静まれーぃ!静まれーぃ!」アリテ「もういい!! 行くぞ (#`皿´) 」アリテカーフェはグレイヴの柄を握り直すと、緩い斜面を一気に駆け下った。彼の今日の目標は50体だ。
次回の予定は未定です。海外通販の某ショップの荷物が行方不明になったようで(またにごわすか)、スコーペク・デストロイヤーの製作は当分の間お預けです。
スカラベと新型ウォリアーも残っているし、昨年から放ったらかしのモデルもあるのですが、たまにはネクロン以外も作ってみたいし・・・・・。悩ましいところです。